アニメリアクト

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大虐殺を経験した父親を持つ外国人が”進撃の巨人”を好きになった理由

 



1975年から1979年の間に150万から200万人が犠牲になったと言われる、カンボジア大虐殺を父親が経験しているというスレ主の、アニメ「進撃の巨人」についての投稿が、海外の進撃ファンの間で話題になっていたので、翻訳してみました。

 

 

引用画像 ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

 

カンボジア大虐殺(カンボジアだいぎゃくさつ、英: The Cambodian genocide)は、カンボジアで急進的に共産主義を推し進めたカンプチア共産党中央委員会書記長(英語版)のポル・ポト率いるクメール・ルージュが引き起こした組織的迫害かつ虐殺である。1975年から1979年の間に150万から200万人が犠牲となり、これはカンボジアの1975年当時の人口(約780万人)の約4分の1に相当する。

カンボジア大虐殺 - Wikipedia

 

反応翻訳元


 

 

私の父は、シーズン1のエレンと同じくらいの年齢だった1970年代に、カンボジア大虐殺を経験した。クメール・ルージュに町が侵略され母親を惨殺された。父は4年間に渡り、強制労働収容所に入れられ、飢餓、拷問、洗脳、非人間的扱いを経験した。家族、友達、隣人、その他大勢の人も惨殺され失った。

そんな経験を経て父は今、カンボジアで人道支援の仕事をしていて、ポルポトの右腕であったタ・モクの家族にも会い、彼らにも食糧を分け与え、被害者と加害者両方の人々をサポートしている。

私は、そんな悲劇や暴力、恐怖を経験した話と共に育ってきた中で、進撃の巨人のリアリティーのある描写やテーマが大好きになった。もう少し詳しく言うなら、人間の本質や憎しみの連鎖の描き方、そしてキヨミの「どうして失う前に気付けないものでしょうか、ただ損も得もなく他者を尊ぶ気持ちに」という言葉はとても胸にくるものがあった。これはまさに私が世界のリーダー達に叫びたい言葉だよ。

悲劇や虐殺を身近に感じる私から見て、進撃の巨人はとてつもなくリアルで感動的で深みのある物語だと思う。

 

シェアしてくれてありがとう。 お父さんは素晴らしい人のようだね。

偉大なお父さんだね。会った事もないけど、尊敬するよ。 君たち家族の幸せを祈る。

スレ主はイェーガー派ではないだろうな...

絶対に違う。でも彼らがなぜそれを選ぶかは理解出来る。

ここの人はみんなイェーガー派なの?

違う。それはTitanfolkってコミュニティーだ。

スレ主の思いをシェアしてくれてありがとう。

いつもエレンが皆殺しにする最終回を望んでいるファンは馬鹿げてると思っていた。

読んでいて涙が出てきた。進撃の巨人は影響力のあるストーリーだよね。そのメッセージが届いていない人がいることが残念だ。

大虐殺の生き残りのお墨付きアニメ。

カンボジア人の仲間として、この悲しい過去をシェアしてくれて感謝するよ。自分の家族も悲しい経験をしているんだ。

いつも自分はこう言う、諌山はどちらが正しいかではなく、こういう状況にならないためにどうすればいいかを話し合って欲しいんじゃなかって。

その通りだね!このコメントは固定にしたいくらい。

君の父親は大変な経験をしたんだね...

でも個人的に地ならしは何も良い結果をもたらさないと思うよ。

地ならしに良いことがあるなんて言ってないよ!

私が進撃の巨人のキャラクターの中で誰かの思想を選ぶなら間違いなくブラウスさんだよ。

ユニークな視点での考えを教えてくれてありがとう。

お父さんも進撃の巨人を見たのか気になるね。そしてどう思ったか知りたい。

加害者を許した話を読んだところで、怒りが湧かなかったと言ったら嘘になるね。 虐殺者は許しや優しさを与えるに値しない。彼らがいない方が良い世界になる。

ごめん、ちょっと鬱憤を吐き出したかった。

素直な気持ちを教えてくれてありがとう。あなたの怒りは理解出来る。 人間は許しより復讐を選んでしまう生き物だからね。 でもそれは憎しみの連鎖を続けるだけ。それは自分の経験でもあり、進撃の巨人のテーマだと思う。

美しいメッセージだね。 とにかくこの傑作アニメを褒めてくれることが嬉しい。 自分は正直ただ進撃の巨人の世界観やアニメーション、面白いキャラクター、アクション、サントラが大好きなだけなんだけど、それが戦争や差別といった現実世界の問題とも結びついてることが凄いよね。 全ての人が理解すべきメッセージを発信しているアニメだと思うよ。

私が進撃の巨人を好きな理由も同じだよ!自分もアーティストで、いつもアニメーションやサントラには興奮してる。 Spotifyで私が三年連続で一番聴いてるアーティストが澤野弘之になってるくらいだよ(笑)

家族の歴史を遡ったら、たぶん今生きている人ってみんな虐殺の生き残りなんだと思った。

お父さんの話をシェアしてくれてありがとう。 これはいつも思い出したい話だね。

言えることは、そうなんだよねってことくらいだ... ヘビーすぎて観るのをやめないといけなかったくらいだから...

進撃の巨人はフィクションだけど、観る人の心を動かす力がある。 パーフェクトとは言えないけど、こんな話を書ける諌山は素晴らしいよ。

カンボジア大虐殺は人類にこんなことが出来るのかと、本当に恐ろしくなる。

スレ主のお父さんはヒーローだと思う。普通そういう経験をした人はひっそりと暮らすものだからね。 そういう人がもっと増えると良いね。

こんな経験をして人道支援をしているのは凄いね。 自分では想像も出来ないような恐怖を経験した人がいるものだね。


ファイナルシーズンはこういう事を考えさせられますね...